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食道アカラシアに対する先進的治療「POEM」を実施しました

2025.05.28 UP

このたび当院では、食道アカラシアに対し先進的な低侵襲治療法である『POEM(経口内視鏡的筋層切開術:
Peroral Endoscopic Myotomy)』を実施いたしました。食道アカラシアとは食道の運動機能障害の一種で、
食道と胃のつなぎ目にある下部食道括約筋(LES)が適切に緩まないため、食べ物がスムーズに胃へ運ばれ
なくなる病気です。

本治療にあたっては、長崎大学病院 消化器内科/医療法人 今村たちばなベイクリニック 院長である
南ひとみ医師をお招きし、手術支援を賜りました。
食道アカラシアは、食道と胃のつなぎ目にあたる『下部食道括約筋(LES)』が適切に弛緩せず、食べ物が
うまく胃に送られなくなる病気です。嚥下困難や胸部不快感、体重減少など、日常生活に大きな支障をきたす
症状を引き起こします。

POEMは、従来の胸腹腔鏡手術とは異なり、口から挿入した内視鏡のみで行う、体に傷の残らない低侵襲
治療法です。食道粘膜下に内視鏡でトンネルを作成し、内側から原因となる筋層を切開することで、嚥下障害
の改善を図ります。

本治療法には以下のような利点があります。

  • 体への負担が少ない
  • 皮膚に傷跡が残らない
  • 術後の回復が早い

そのため、国内外で高い関心が寄せられている治療法のひとつです。後志管内では当院が初めてPOEM症例を
実施しております。南ひとみ医師による専門的なご支援のもと、消化器内視鏡専門医を中心とした多職種チーム
により、安全性と確実性を最優先に手術を実施いたしました。現在、術後の経過も良好です。
今後も当院は、患者さまのQOL(生活の質)向上を第一に考え、より高度で低侵襲な医療の提供に努めてまいります。

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